二次試験体験記
試験が終了し約1ヶ月が経ちました。
合格発表も終わり二次試験に対する総評も行いましたが、今回受講していただいた方々からの体験記が届いておりますのでこちらを載せさせていただこうと思います。
受講者の皆様ありがとうございました!!
会場 仙台 WE
試験会場に開場の20分前に着いて試験会場のフロアへ。着くなりこのご時世なので検温、アルコール消毒。トイレに意外に人がいなくて(受付?周辺は受験者だらけ)開場5分前にトイレ。受付やトイレは適温からやや暑めだったが試験の部屋は寒い。プラス、少しの緊張でさらに末端が冷えてきた。ダウンベストで正解。
オリエンテーションの段階でワインの外観チェック。わざと机揺らして粘性チェック(意味あるのか)
その時点では左1番から順に淡い白濃い白濃い赤淡い赤(or中間ネッビオーロ系か?)
リキュールは琥珀色。
この時点で落ち着いて外観チェックをしているのは基本に忠実で素晴らしいです。
試験開始。周りのみんなは即座に用紙にチェックしていたのですごいと思った。
白1
外観は淡い系なのに香りがはなやか甘やかに感じた。
飲む。ライチ?ゲヴュルツなのか?酸が高いなー。
ソーヴィニョン、、わからん。色も淡いし、酸があるしゲヴュルツではなさそう。
ゲヴュルツは今回解答用紙にありませんでしたが、ここまで判断できていればゲヴュルツを選択することはないでしょう。
よくわかんない!たまに耳にするトロンテスが頭によぎったが候補に挙げるだけ無駄なのでとりあえず淡い系白で進めていこう。
王道です。トロンテスなんてマイナー品種は何回も飲んで余程の自信がない限り選ぶ必要はありません。
コメント書いていく。パッションフルーツない。まさかリースリングか。リースリングにする。ペト香感じない。迷う時間がもったいないのでフランス。収穫年悩むのも勿体ないので2018
A.フランス2018リースリング
パッションフルーツはNZ SBの場合ですね。華やかに感じたと言うのであればNZ SBの路線でよかったかもしれませんが試験の特性上この解答でコメントを作っても問題ないです。
白2
色は白1より濃い。でもイエローとも言えない感じ。香り控えめな印象。えっ。。飲む。こっちが淡い白かよ!コメント白1書き直さないと?!やばーい。(焦り始める)
淡い淡いの場合はあります。
なにこれ、わかんないー!柑橘類っぽい香りが感じづらい、でもニュートラル寄りにも感じたけどそれよりは第一アロマある感じ。バターもヴァニラもない。
MLFの乳製品香はあったかもしれません。
白1酸が強すぎたから比較すると酸少なく感じちゃうけど白2もまぁまぁな酸があって濃い系とは思えないから白ワインは淡い系2種なの?はぁもう。。とりあえず白1に比べたら明らかに淡い系白だから淡い系コメント書こう!
この回答の仕方が試験の正しい対応法です。
樽なしシャルドネ以外考えられない
A.フランス2018樽なしシャルドネ
完璧です。
書き終えたところでアナウンス『10分経過』
今10分か。とりあえず赤にいっちゃおう。
外観は濃い系。昨年カベソーだし、色もシラーのよう。
昨年は関係ありません。
香り。この特徴的な香りなんだっけ、黒胡椒?ピーマン?いずれ濃い系赤だわ。進めよ。香り嗅ぎ直す。これピーマンみたいな青い感じ。
シラーではないな、カベソーだわ。
ピラジンをしっかり取れているのは素晴らしいと思います。濃い系赤のコメントでソムリエ試験的には問題ありません。
A.フランス2018カベルネソーヴィニョン
赤2
外観淡い系(濃い系ではないけど中間系も疑い。でもオレンジがかってはいない。縁は明るい感じ。ピノ苦手だけどこれはピノなのかも)酸味が強め。でもなんとなくサンジョベーゼ、ネッビオーロではなさそう。ピノなのかも。(二回目)ピノで進めよう。
イタリア品種は自信なければまずは王道品種で攻めるのが正解です。ただこの場合はタンニンやアルコール度数に注目すればはっきりとピノノワール とわかったかもしれません。
A.フランス2016ピノ・ノワール
残り1分でリキュールに手つける予定だったが、最後の15分前くらい、選択個数確認しつつ足りなかったとこがあったので追加したところで残り10分と言われ、もうやり切ったと思いリキュールに手つける。
選択肢は1テキーラ、2ラム、3スコッチウィスキー、4マール。1と4ではないな、と外観で判断。嗅ぐ。ラムのような香り、舌先で舐めるだけにした。なぜかスコッチウィスキーにしてしまった。
追記
・選択個数が果実から4つ芳香香辛料等から4つ?
少ないなと感じた。少ないので品種特徴香よりも中間点を狙ったコメントをした。
・白の選択コメントに草のようなという見慣れない選択肢があった。
・試験開始20分経過くらいにマスクケースが配布される。タイミングが謎。
・腕時計は禁止、部屋にも時計は無し。
10分置き、残り10分、残り1分のアナウンス。(だったはず)
・水は随時、注ぎ足される
この方は完璧に合格されました。おめでとうございます。
仙台会場 WE
いよいよ試験当日。朝は余裕を持って起きて、一通りコメントを復習してから家を出ました。会場へは徒歩で30分程。ほぼノータッチだったリキュール系を無色にヤマを張り、詰め込みながら歩きました。
会場につくとすでに多くの人が。皆さん最終チェックをされています。検温を済ませ、程なく入室です。まず思ったのは、案外寒い。やっぱりトイレ行っておけばよかったかしら。そしてリキュール茶色じゃん… (笑)。切り替えまして、L’espaceで学んだタイプ分けを意識し、ワイン4種の外観を眺めます。白1は淡い。白2は1に比べると濃いけれど淡い系の範疇なのか。赤1は濃い系、赤2は淡い系かな?
まず外観のタイプ分けをしっかり行えているのはいいと思います。
そうこうしている内に諸々説明があり、いざ試験開始!部屋に時計ないのに腕時計もだめで、10分経過ごとにアナウンスされるらしい。何やそれ、まぁいいや。とりあえず先生の教え通り、決まり文句をマーキングしてからテイスティングを開始しました。
・白1
香りは開いていて華やか。樽はない。ストーンフルーツとかマスカットを感じた気もしたけど、ゲベルツがそもそも選択肢に無いではないか。ということは淡い系白なのか。まぁでもゲベルツほどのバリバリライチがある訳でもないし、酸も柑橘も感じたので独リースリングと回答しました。
酸も感じたからゲヴュルツではないまではいいと思います。淡い系白のコメントそのまんまでは香りの項目をいくつか落としていたと思います。もしストーンフルーツやマスカットを感じていたならトロピカル系SBが選択肢に上がればよかったのかなと思います。
・白2
1と比べるとニュートラルな印象。バチバチの樽がある訳でもない。酸も柑橘もミネラルもあるし、1より黄色だけど淡い系白と決め、マーキングしていきました。終わって冷静に振り返るとシャルドネなんだけど、当日はどこかふわふわしていて、NZ SBと回答していました。
NZ SBでも大きくコメントは変わらないと思いますが、そこまで感じていたならせめてフランスのニュートラルに近いSBと考えるのがよかったと思います。今回トロピカル系のコメントはしてませんよね?ここは香りの面でいくつか落としている可能性があります。
・赤1
色は濃い。たばこ臭い。ブラックチェリー系でタンニンもしっかりしている。濃い系赤で、CSかシラーに絞りました。ピーマン香を感じきれず、スパイスの要素を後味に感じたため、豪シラーズと回答しました。
ピーマン香=CS、スパイス=シラーと考えるのはいまいちかもしれません。スパイスは樽由来の可能性もあります。最初のタバコ臭いというのも樽から来るものだったのではないでしょうか。
ただし回答の方向性はすごい悪いと言うわけではありません。ここはある程度取れているでしょう。
・赤2
色は淡い。エッジは褐色がかっていない。ピノかMBAかな?口に含むとレッドチェリー系でイチゴもあるように感じ、樽もそこまで感じられなかったため、MBAと回答しました。
ピノノワールとMBAで悩んだポイントはどこだったのでしょうか。イチゴはフレッシュなタイプのイチゴではなくMC法由来のものなのでそこを取り違えた可能性が高いです。しかし大半のコメントは淡い赤の流れていけているかと思います。
終わってみて感じたのは、噂通り時間がぎりぎりだということ。L’espaceでタイプ分けとタイプ別のコメント学んでいなかったら、1つ1つで悩んでしまい確実にタイムオーバーだったと思います。結果発表まであと数日。期待と不安を感じつつ、一旦試験のことを忘れて純粋にワインを楽しみたいと思います。
こちらの方はギリギリかと思いましたが落ちてしまいました。途中までのコメントと回答の方向性がややずれてしまっていたのが気になります。
しかし、方針の立て方はある程度は身についているのでこの調子で行えば来年は必ず合格できるでしょう!
仙台会場 WE
10時40分ごろに会場に到着。気温は低かったと思いますが、雨で湿度も高く、マスクも着用していたので、汗かいてしまいました(私は汗かき)。エレベーターを降りると非接触式の体温計で体温を測定し、手をアルコール消毒。試験前にトイレに行き、ソファーで主要品種の模範解答シートを見直したり、リキュールの資料に目を通したりしました。
会場はいつもの会場、隣の受験者との間に透明な仕切りがありましたが、受験者の間隔や部屋の広さは一緒です。間隔をとって広い部屋にするほどソムリエ協会も予算はないのですね。マウスシールドや手袋をしてのワイン類の配置は感染対策上あまり意味ないと個人的には思います。腕時計が出せないのも意味不明。10分ごと(最後の5分と1分)のアナウンスでは細かい時間配分の調整ができず、ワイン1種を10分ごと、最後の10分でマークシートの見直しとリキュールと時間配分を考えていたのですが、迷って若干遅れると心理的に焦って、冷静な判断ができなくなると感じました。私はテースティングの際に飲む派ですが、吐出禁止なのも、意味不明でアルコールに弱く吐出派の人にとっては不利になると思います。開場して指定の机に座るとワイン4種とリキュールがそれぞれ配置されているので試験開始前に外観は確認できるのですが、証明の関係で自分の前にあるワインは、前やほかの席に配置されているものより、角度的に暖色系の照明が反射して、やや色が濃く、暖色に見えるなと感じました。香りも全体に香りにくく、もっとガンガンにスワリングして香りをとればよかったです。
以下は私のチェックした解答、黄色でマークしたところは間違えたところ、赤字はどのように解答したか自信のないところです。
白①
外観 清澄度 澄んだ 輝き 輝きのある
色調 グリーンがかった、レモンイエロー 濃淡 淡い
粘稠 やや強い 外観の印象 若々しい、x 軽快な?
香り 第一印象 開いている、華やかな
果実花植物 x 柑橘類、x リンゴ、白桃?、スイカズラ、アカシヤ
香辛料芳香化学物質 石灰、x 貝殻、x トースト、x コリアンダー
香りの印象 若々しい、第一アロマが強い
味わい アタック やや強い 甘み まろやか
酸味 爽やかな 苦味 穏やかな
バランス 溌剌とした アルコール x 中程度
余韻 やや長い
評価 シンプル、フレッシュ感を楽しむ 適性温度 8-10度
グラス 中庸 収穫年 x 2018? 産地 x アメリカ
主なブドウ品種 x Sauvignon
-16点?
1番はグリーンがかった淡い白で(ややトロピカルな)アロマティック系。ニュートラル系(シュールリー)のニュアンスは感じませんでした。開いているリースニングかSB、SBだとしてもNZではない、青くさい感じもない。ゲベルツにしては酸もあって、色が薄い割にアルコールもやや高い印象でした。樽も感じなかったのですが、自信はもてず、チリやアメリカのSBには樽使ったものもあったかと思いますが、樽を使っていればもう少しコテコテの樽になるはず?。樽があればアリゴテ、ないとするとSBの他にリースニングやアルバニーニョも考えたのですが、SBのNZ、アルザス、ドイツ以外→チリとアメリカを考えてアメリカの2018年とマークしてしまいましたがが、考えすぎだったかも。香り、味わいは柑橘ミネラル+花、アルコール酸若干強めのコメントにしましたが、素直に樽なし、トロピカルなアロマティックだけど酸もある感じにすればよかったか?
最後の一言が決め手だったと思います。
白②
外観 清澄度 澄んだ 輝き 輝きのある
色調 グリーンがかった、x イエロー 濃淡 x やや濃い
粘稠 やや強い 外観の印象 若々しい、成熟度の高い
香り 第一印象 開いている、華やかな?
果実花植物 柑橘類、リンゴ、スイカズラ、アカシヤ
香辛料芳香化学物質 石灰、火打ち石、x トースト、コリアンダー
香りの印象 若々しい、x 木樽からのニュアンス
味わい アタック やや強い 甘み まろやか
酸味 爽やかな 苦味 x コク(深み)を与える
バランス 溌剌とした? アルコール 中程度
余韻 やや長い
評価 x 成熟度が高く、豊かな 適性温度 x 11-14度
グラス 中庸 収穫年 2018? 産地 x オーストラリア
主なブドウ品種 Chardonnay
-13点?
2番は1より色が若干濃く、グリーンも薄いですが、黄金がかってはいない。酸もアルコールもまぁまぁありそうですが、香りは若干控えめに感じられ、色が若干濃い南アフリカなどもミュスカデではないとも考えましたが、シュールリな感じもしなく、樽がガッチリだとオーストラリアのシャルドネ?酸はあるのでヴィオニエやゲベルツでもないし、そんなにトロピカルな感じもないと言うことで、香りはやはり無難に柑橘とミネラル系にして、酸やや強めアルコール13くらい、樽はあまり感じることできなかったのですが、トーストだけチェックして、結局オーストラリア、シャルドネにしちゃいましたが、後から考えるとシャブリや最近の傾向から日本のシャルドネもあったかもしれないと後から思ったのですが、すなおにシャブリを念頭にして樽なしMLFとコメントすればよかったです。
トーストはMLFでもありますがソムリエ試験的にはあまり答えになっていません。これについてはいつもどうかと思いますが試験の特性上仕方ありません。
ちなみにブルゴーニュ は全般シュールリーはしているので少なからずイースト香はあります。
赤①
外観 清澄度 深みのある 輝き 輝きのある
色調 紫がかった、ガーネット/ダークチェリーレッド 濃淡 やや濃い
粘稠 やや強い 外観の印象 若々しい、x 濃縮感が強い
香り 第一印象 開いている、x 強い
果実花植物 カシス、ブラックベリー、ブラックチェリー、すみれ、牡丹
香辛料芳香化学物質 シナモン、ナツメグ、甘草、樹脂
香りの印象 若々しい、x 第一アロマが強い
味わい アタック x 強い 甘み x 豊かな
酸味 なめらかな タンニン x 力強い
バランス 力強い? アルコール やや強め
余韻 やや長い
評価 x 濃縮して力強い? 適性温度 17-20度
グラス 中庸 収穫年 2018 産地 フランス
主なブドウ品種 x Syrah
-11点?
3番の赤は紫がかったダークチェリーレッド/ガーネット、今年はこの2つとラズベリーレッド/ルビーが一つの選択肢に統合されていました。色とアルコールは新世界の温暖地ほどは強くなかったです。やや濃い、アルコールは13ー14くらいでしょうか?コメントは濃い赤の選択肢を選んで、チリなどのやや冷涼な若いCSかローヌシラーを考えたのですが、後からみるとアルコールもタンニンもやや強めにしてしまったようです。ローヌシラーにしては血液やスパイシーさをあまり感じず、ピーマンっぽい青臭さも感じませんでしたが、メントールのような要素は感じました。CFは外しましたが、新世界ではなくフランスを選べたのでよしとしましょうか。
ここは大まか良い方向性かと思います。
赤②
外観 清澄度 澄んだ 輝き 輝きのある
色調 x 縁が明るい、ルビー/ラズベリーレッド 濃淡 x やや明るい
粘稠 やや強い 外観の印象 x 若い状態を抜けた、成熟度が高い
香り 第一印象 開いている、華やかな
果実花植物 ラズベリー、ブルーベリー、X干しプラム、すみれ、牡丹
香辛料芳香化学物質 シナモン、ナツメグ、甘草、樹脂
香りの印象 第一アロマが強い、木樽からのニュアンス
味わい アタック x 強い 甘み x 豊かな
酸味 xなめらかな? タンニン 緻密な?
バランス x 豊満な? アルコール やや強め
余韻 やや長い
評価 成熟度が高く、豊か? 適性温度 x 14-16度
グラス x 大ぶり 収穫年 x 2016 産地 x イタリア
主なブドウ品種 x Nebbiolo
-20点
4番目(赤の2番目)は縁の明るい(オレンジとは言えない)ラズベリーレッド/ルビーでPNやネッピオーロにしてはやや濃いに思いました。飲んでみるとピノにしてはタンニンが強い!ってことで、サンジョベーゼ、ネッピオーロ、グルナッシュなどを考えてネッピオーロ2016年にしちゃいましたが、イタリア、スペイン などの赤(オレンジ系)に特有の干しプラム、イチジクなどの濃縮した感じはなく、酸もネッピオーロほどはない。PNにしてはタンニンが強すぎると思ってしまいましたが、ブルゴーニュではない、特に南半球の紫外線の強い地域の果皮の厚いPNのわかめの緻密なタンニン、と捉えるべきでした。赤果実や樽系の選択肢で部分点を取れるとよいと思いましたが、得点源のはずのところで結構大きな減点になってしまいました。
グルナッシュはタンニンは強くありません。ニュージーランドのピノの場合はおっしゃる通り果皮が厚くなりタンニンを強く感じる場合があります。
ここはかなり回答が変わってくる淡い赤の間違いかたなので落ちたポイントはここかもしれません。
こちらの方は最初コメントを聞いたときは大丈夫かと思いましたが最終的に不合格でした。
全体的に迷いが回答に出てきてしまっています。迷った場合は中間点のコメントですが、そもそも品種を当てる前にタイプ分けのコメントのみでも今回は合格できたかと思います。
どうしても品種を当てようとする気持ちが先行しているので来年はもう少しそこを抑えれば問題ないかと思います。
仙台会場 WE
当日は、前日遅くまで仕事だったので、ギリギリまで眠ってから挑みました笑
ワインは、シャルドネ以外は絶対ニューワールドだと思いましたね、、、
かなり香りが強いタイプで食事と合わせるには難しいワインだなあと感じました〜
品種は
ニュージー ソーヴィニヨン
フランス リースリング
アメリカ ジンファンデル
オーストラリア ピノ
と回答しました~
こちらの方は合格しました。別件で話を伺うと基本のタイプ分け通りコメントを選んできたとのことでした。品種を外しても合格するという素晴らしい証明かと思います。
会場 ホテル雅叙園東京 WE
開場前はテイスティング虎の巻を読みながら待機してる人が多くみられました。
私は最後にその他の酒類の復習を行いました。
11:00開場。11:10オリエンテーション開始。
今年は吐器の使用ができないので空のグラス等にも吐き出すことはできないとの指示。
スムーズにオリエンテーションは終わり、11:20試験開始。
① 淡い白ワイン。
非常に淡く、香りは閉じ気味。味わいも軽やかで余り掴みどころのないワインに感じました。リースリングかシュールリーしていない甲州に近いと思ったのでどちらに転んでもある程度得点できるようなコメントにしました。
香りを取り違えたのが痛かったです。ここは半分程度の正答率でしょうか。
②やや濃い白ワイン
こちらはグリーンがかったレモンイエローで淡い分類の白ワインだが①よりは明らかに色調が濃く、成熟度の高さが伺える。香りはニュートラルで味わいはやや強く、酸が強い。
樽はあまり感じませんでした。ブルゴーニュの2018年だと予測。酸の高さからアリゴテと回答。後々考えれば無難にシャブリと考えるべきだった。
アリゴテはむしろ樽を使うかと思います。また酸の強さはシャブリの方が強いです。その通りこれは無難にシャブリです。ただ回答の方向性はバッチリだと思います。
③非常に濃い赤ワイン
樽もしっかりして濃いガーネット色の赤。濃い赤ワインのコメントを忠実に記入。樽の強さとカベルネ系の樹脂の香りを感じたので無難にアメリカのカベルネ・ソーヴィニョンと記入。
回答の方向性は大方問題ないと思います。濃い系でしっかり捉えてコメント。それに尽きます。
④淡い赤ワイン
淡いルビー色の赤ワインで樽がしっかりと効いている。イチゴキャンディの香りは一切ない。感覚的に新世界のワインだと感じたのでガメイの説は切ってオーストラリアのピノノワールと回答。
イチゴキャンディがなければガメイは切ってOKです。最近はそんなガメイも少ないですけどね。素晴らしい回答です。
⑤その他の酒類
明らかに甘い香り。色調はイエローだったのでゴールドラムだと確信。
最後に見直しの時間を残してスムーズに試験終了。もっと①について分析すべきだったかもしれないが最初の感覚を優先させました。
試験に他の受験生が①は非常にアロマティックで香水レベルと話していて衝撃を受けました。②③④は自分の感覚通りに無難なコメントをすることができたので満足ですが①は自分の感覚がおかしかったのか適切な香りのコメントができませんでした。
時間制限が有り緊張状態でテイスティングをすると気づかないうちにいつものような謙虚さや感覚を論理的に整理することが下手になってしまっていると感じました。もっと冷静に頭の中を整理してテイスティングすることが大切だと思いました。
ワインバーでブラインドテイスティングするのとは訳が違います。色々なシチュエーションでテイスティングをすることの大切さを実感しました。テイスティングの勉強を行うことも非常に大切ですが、今後は自分自身のコンディションを理解して感覚をコントロールしていけるようにすべきだと思います。
いい経験になりました。
お世話になったワインバーの方々やテイスティングについて親身になってご教授頂いた方々に感謝です。
この方は無事に合格しました。ワインバーなどで飲んでいる時のコメントを聞いているとやや心配でしたが最後の方はしっかりと軌道修正してタイプ分けのコメントをできていたと思います。